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何とかしたい 

Viking氏の大「脳」洋航海記を拝見していてコメントを書こうと思ったのですが、少し長くなってしまったのでトラックバックに切り替えました。

今回のトリム氏の雑感は私もショックを受け、うすうす感じてはいましたが日本の科学界の病巣を目の当たりにした気がします。

日本では(運もあったでしょうが)技術力が今の豊かな社会を築いてきました。今後も技術力というのは日本社会を支える柱であり続けると思います発展段階説によると、今後の日本では投資も社会を支える柱になるはずですが、官民を問わず昨今の無戦略な投資状況を見ていると本当に投資が柱になるのかを疑問視せずにはいられません。

今までは欧米で発明された技術を改善し大量生産するという主に技術が重宝されてきました。しかしながら、改善の技術はノウハウである場合も多く知的財産として保護されにくいです。また大量生産の技術は人海戦術でカバーできることもあり、人件費の安い国の方が競争力が高いです。そのため、今後は人件費の安い国で工場を作ることとなり、保護されにくい技術(ノウハウ)流出のリスクは高くなります。昔は日本の人件費が安かったため工場は日本にあり、他社への技術流出はあっても国外への技術流出はほとんどありませんでした。

つまり、豊かな日本、豊かな生活を維持するためには、知的財産として保護され国外に流出し難い技術を生み出す必要があります。そういった技術は新たな価値観を生みだし、世界をより良くすると共に多くの冨を我々の社会に与えてくれます。

今後の日本にとっては新たな価値観を生み出すような研究や技術創出が求められているはずです。そのような価値を生み出せるのは修士を取って企業で経験を積んだ技術士ではなく、自分で研究を構築出来る研究者であると思います。

前置きが長くなりましたがトリム氏の雑感やViking氏のエントリで論じられた問題は、日本に必要な研究者の質と量の両面を悪化させる出来事が日本の大学や研究所では起きつつあると言うことです。

新たな価値を生み出す研究者になれる学生が研究者になりたいと思わせる環境を無くし、優秀な学生が入ってきたとしても新たな価値を生み出す研究者を育てることもできず、さらに優秀な研究者になったとしても研究の全容も知らされず研究の発表もできない派遣社員に就職するように勧める大学や研究所は、刹那的に成果を出していたとしても、長い目で見て我々にとって不利益な行動をとっています。

我々にできることは何か無いでしょうか?
若い研究者が希望を持てないという現実と、日本が価値を持つべき技術が「技術の改善」から「技術の創出」へと変化している現実、そして技術の創出を行える可能性が最も高いのが(今のところ希望を持てない)若い研究者であることを研究になじみの無い一般の人たちにアピールし理解してもらうことは我々にできる重要な行動であると思います。


この問題に直面あるいは興味を持っている研究者一人一人が自分の持つ研究者以外のネットワークにアピールし理解を求めれば、少しずつですが環境は良くなると確信しています。
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コメント

はじめまして。私のコメントを取り上げてくださりありがとうございます。

博士・ポスドク→派遣社員

という問題は、少なくても二つの問題から考える必要があるだろうと思っております。

1.労働力の商品化という流れ
2.大学・大学院の存在意義とは(大学→会社という就職行動も含みます)?

私たちが個々人でできることというと限られてきますが、とりあえずは社会人として仕事をきっちりとこなすことではないかと思います。

その上でできることがあるとすれば、大学院の存在意義についてしっかりと再検討をし、それに基づいて会社としてかもしくは個人として大学と向き合うということではないでしょうか?

経済団体がいろいろと大学や教育に対して提言を出したりしております。不満があるのはわかるのですが、思いつきで出される提言ははっきりいって邪魔だと感じております。

話は変わりますが、社会人としてこのようなブログをやられていることにたいへん感心しております。よろしければ相互リンクさせていただけないでしょうか?

>トリム様
コメントありがとうございます。
トリム様のHPは良く拝見させて頂き勉強させて頂いております。

トリム様の仰るとおり、私たちができることは仕事をキチッとこなし会社の期待に応えることだと思います。そして会社での活動を通して社会に貢献する事だと思っております。

また、親しい教授や現役の学生あるいは同僚と企業で働く研究者からの視点で意見を交換することだと思っております。

ポスドク問題や科学界の問題について、少しずつでもよいので声を発することは意義深いことだと思っております。

情報を発信するという意味でも博士や科学に置かれている問題に対するHPの先駆けである「博士の生き方」には大変勇気づけられてきました。

相互リンクの件、私のブログで良ければ是非お願い致します。

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