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博士は使えない 

学位取得予定者が就職活動をし始めたときに、友人あるいは就職希望先の採用担当者に“博士持ちは会社ではやっていけない”とか“博士持ちは使えない”というニュアンスの事を言われる事がある。
本当にそうだろうか?一般に“博士出は使えない”というのは学位取得者とあまり接する事の無い人の想像のような気がする。

まず、企業の一般事務員(特に人事部)はそれほど博士と一緒に仕事をしたことがあるのだろうか?
研究職の採用の場合、人事部(事務系)と研究員(技術方)が同時に関わることが多い。研究員は博士と一緒に仕事をする場面も多いはずだ。だが、人事部は採用の場面以外でほとんど博士過程出身者と接する場面はない。あるとすれば数ヶ月間の研修期間中だけだ。研修では社会人としての最低限のマナーとかビジネス感覚などを学ぶ事が多い。たしかに、学位取得者とはいえ、先月まで学生だった者に社会人としてのマナーとかビジネス感覚を求めるのは酷であるし、人事部から見れば他の学生と変わらないように見え給料が高い分博士は使えないと考えるかもしれない。

しかし、事務系と一緒に行った研修のみで“博士は使えない”と判断して良いのだろうか?これは大きな間違いである。学位取得者が成果を期待されているのは研修で学んだ事を活かした営業とか会社内の意見の調整ではなく研究開発である。つまり、人事部にいたとしても博士の実力を目の当たりにすることはほとんど無い。

営業マンや事務職ではもっと博士取得者と接する場面はない。彼らの中の博士に対するイメージは、研究室にこもってなにやら暗いことをしているとか、学生を長い間続けていて働くことを拒否しているとかである。(これも学部卒で営業に行った友人等によくいわれることだが、彼らは文系であることがほとんどで、研究室で毎日実験を夜遅くまで行ってやっと論文が書けたり、学位が取得出来ることを知らない)

人事部は強い採用の権限を持つ。もちろん研究員も採用を手伝う場合があるので博士課程出身者に対して理解はあるが、ほとんど博士と接したことがない人が博士の採用の一端を担っているのだ。

つまり、修士出身者と比べて3年間も研究のみに打ち込んできた博士が使えない場面も多々あるとは思うが、学位取得者は世間のイメージによってより企業として使い勝手の悪い連中と思われている。

“博士の生き方”さんの“企業の求める博士像“の一番下のグラフで“社会的経験が・・・“の項目が“採用する年もある企業”と“ほとんど採用しない企業“で占められており、採用をしている企業はそれを選択していないことも“博士が使えない“が幻想であることを支持する。博士と接したことがある人は分かっているのだ。

もちろん、博士課程出身者の中には企業向きでは無い人物もいるだろう。しかしながら、企業に向かない人は学部卒にもいる。博士課程出身だから企業向きでないという社会が漠然と持つ考えは変えていく必要がある。

就職活動をする場合には、博士というだけで研究の実力以外はマイナスイメージから始まっていると考えても良い。そのことを念頭により誠実な対応を行うことで、逆に“イメージの中の“他の博士過程出身者とは違うというアピールにもなる。

また、博士課程出身者一人一人が企業や社会に対して誠実な応対をしていけば、博士に対するマイナスイメージもいつかは払拭されるだろう。


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[博士課程の就職活動について] (15) 「年齢」と「雇用メリット」について その2

(なかなかちゃんとした文章が書けない。思いつくままに書くタイプの、観念的かもしれない文章になりがちだけど、まあ思ったそのままを書こうと思う。) (2)博士は本当に「使えない」のか? 「博士は使えない」という話をよく聞くが事実だろうか? Chaos of breastsブログ
  • [2006/09/12 13:15]
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