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企業での基礎研究について 

企業で基礎研究をすることにあこがれてました。
理由は、大学よりも安定した身分でかつ給与も良く、さらに実験環境が大学よりも良いと思っていたからです。

では現実はどうだったのでしょうか??
まず、身分ですが(一応)安定しています。
これは思い描いていたほどではないですが、安定していました。
思い描いていたほどではないという意味は、急に会社をクビになることはないですが、好きなテーマの研究がいつまで続けられるかという不安があるからです。成果を出し続ければ研究は続けられるのですが・・・そういった意味で企業で研究をすることは大変かもしれません。ただそれは大学に残って教授を目指した場合でも同じだと思いますが。

続いて、給与ですが、これは良かったです。
同時に学位を取得して大学に残った友人と比較しても恵まれています。ただこれがいつまで続くかは分かりませんが。

最後に、実験環境ですが、これは大学の方が良かったかもしれません。
これは私の指導教官が実力のある人で予算が潤沢にあったことに起因します。大学時代には無かった装置が企業にはありましたし、高い装置も買えますが、我が社には無く出身の研究室にはある高価な装置もあります。また、野心的な研究ができるという意味では、生命とは何かという根本的で私の最も興味のあるテーマに対しては大学の方が優れていたと思います。(当たり前か)しかし、最新の装置を使い、さらに産業応用まで目指せ社会貢献出来ると言う意味ではやりがいはあります。

つまり、何年か会社で基礎研究をしてきて、会社で基礎研究をすると言うことは産業への将来的なインパクトを見据えて、基本特許になるような研究をするという認識が強くなってきました。基礎研究を行うには、自分のやりたい研究と会社でやって欲しいあるいはやるべき研究の綱引きで、バランス感覚がもめられると思います。

私の場合、本当におもしろいと思う研究分野や生物学的現象はバイオ産業としてはお金儲けに結びつけることが難しいケースが多いです。しかしながら、やりたいことを起点としてどうやったら産業に結びつくのかを考えることはおもしろいですし、そういった考え中から全く新しい産業分野を生み出せる可能性を信じています。そういう新しい産業分野を生み出せる研究者は目指すべき一形態ですし、せっかく日本にも博士が増えたわけですから、続々とそういう優秀な研究者が産業界にも出てくることを期待したいです。

しかしながら、現実問題としてそうそう簡単に産業を生み出せる訳はなく、やりたい研究が、今ある産業や社会的要求ではどういった分野に応用出来るのかを考え少しでも貢献出来そうなところからやっていると言うのが現状です。良い待遇の中で好きな研究をやらせてもらっているので今は大変幸せですが、その幸せをできるだけ長く続けるためにも数年先を見据えた自分自身の研究プランを用意しておく必要はあると感じています。
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